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第１５回左官工事雑学講座
皆さんこんにちは！
株式会社ヤマダ、更新担当の中西です。
～“映える左官・長持ちする左官”～
美しく映えて、施工も安定、手直しも少ない——そんな“ご機嫌な左官”をつくりましょう！
1️⃣ 改修の“三択”——撤去？重ね？部分補修？
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撤去（はつり）：根治。ただし粉塵・騒音・コスト↑。大面積の脆弱層には有効。
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重ね塗り：短工期。ただし付着＆吸水調整が命。シーラー→フィラー→上塗りで層の“橋渡し”。
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部分補修：色・艶・肌理合わせが難題。同日・同湿度で小面積モックアップ→OKなら本番。
ミニ試験：A4サイズで付着・色・艶を確認→施主とOKサイン✍️
2️⃣ 高意匠のレシピ集
① 漆喰“磨き”ラグジュアリー ✨
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手順：下地平滑→上塗り→半乾きで鏝押さえ→石鏝orプラスチック鏝で磨き。
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ポイント：水引きを逃さない。遅すぎると焼け跡、早すぎるとノロが泳ぐ。
② 土の“砂肌マット” ️
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手順：骨材1.0〜1.5mm／スサ少量→木鏝仕上げで粒子感を残す。
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ポイント：照明が“斜め”に当たる面は影が美味しい。
③ セメントの“研ぎ出し”
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手順：骨材入りで打設→硬化後にダイヤ研磨→浸透保護で汚れガード。
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ポイント：目地計画と割付で“揺るぎない幾何学”に。
ポップTip：ライト当てテストで“映える角度”を決めてからレシピ確定！
3️⃣ 雨仕舞い×左官＝チーム戦️
左官だけじゃ解決しない雨筋・白華・滞水は、
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板金：笠木の水返し5〜10mm、端部毛細切り。
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シール：二面接着（バックアップ材）で目地底割れ回避。
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見切り：異素材の可動ジョイントで“動きを受ける”。
教訓：**仕上げの不具合の半分は“取り合い”にある。設計・現場で“水の旅路”**を一枚図に！
4️⃣ クラックと仲良くする（or させない）
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構造クラック：躯体原因。目地・Uカット＆樹脂充填・可動部で“逃がす”。
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収縮クラック：厚塗り・急乾燥由来。スサ増量／薄層化／湿潤養生。
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土・漆喰の“味”：微細なひびを表情と捉える文化も。事前に説明＆合意が平和の特効薬️
5️⃣ 品質は“写真と数値”で守る
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計測：温湿度、含水率、押さえ時刻、照度。
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定点写真：下地→中塗り→上塗り→押さえ→養生明け。
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合否の言語化：許容ムラの範囲を写真サンプルで共有。
KPIミニ例：
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手直し率：2％以下
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乾燥ムラ起因の色ムラ：ゼロ
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引き渡し後クレーム：月0件を目標に！
6️⃣ DXで“うまさの再現性”を上げる
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クラウド図面＆仕様：最新版一元管理で**“古図施工”撲滅**。
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材料QR：ロット→配合→面の履歴をピッで紐づけ。
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日報テンプレ：配合・押さえタイム・温湿度を自動記録。
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簡易BIM/AR：役物・見切り・照明角度を現場で重ね見→“影の勝ち筋”が一目瞭然
7️⃣ 左官×サステナブル
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土・石灰の地産地消→輸送CO₂↓＆地域の色を活かす。
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外装通気＆断熱と合わせて冷暖房負荷↓。
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長寿命設計（直せる納まり・部分補修前提）で廃材↓。
メッセージ：左官は“建てた後の環境性能”にも効く。美しさ×省エネの二刀流でいこう！
8️⃣ ケーススタディ：カフェ改装で“映える＆早い”を両立☕✨
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課題：短工期／既存塗膜ムラ／照明演出重視。
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打ち手：付着試験→重ね塗り採用。下地フィラーで吸水均一→漆喰半艶磨き。
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演出：ライトを斜め45°に配置して鏝の陰影を活かす。
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結果：SNSで「壁が主役！」と話題に。手直しゼロで引渡し
9️⃣ 明日から使える“左官ルーティン”
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下地吸水テスト→秒数メモ
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当日サンプル塗り→水量微調整
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層ごとの必要厚→言語化
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押さえ時刻→写真＋時刻スタンプ
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養生条件→温湿度メモ＆風遮断
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合否写真→照明条件そろえて保存
この6つだけでも、仕上がりの安定感が段違いに！
まとめ：左官は“時間を味方にする工芸”⌛✨
見えない工程の設計が、見える美しさと長持ちを生む。
改修でも新築でも、下地→配合→層→鏝→養生→検査の“型”を守りつつ、意匠とDXでワンランク上の仕上がりへ。
さあ、次の現場でひと手入れてみませんか？すべすべ、しっとり、つやつや——あなたの鏝が“空気まで心地よく”してくれるはず。
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