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月別アーカイブ: 2025年8月

第12回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社ヤマダ、更新担当の中西です。

 

~割れにくく、汚れに強く、美しく~

玄関土間、犬走り、アプローチ、塀や外壁。屋外左官は見た目だけでなく、割れ対策・排水設計・メンテ性までが勝負です。代表的な仕上げと、四季に合わせた施工管理のコツをまとめました。🌤️❄️


1|屋外の定番仕上げ——特徴と向き不向き 📚

  • 金鏝押さえ(モルタル/コンクリ):フラットで清掃性◎。スリップ注意→防滑パターン推奨

  • 刷毛引き:細かな溝で防滑性UP。雨天でも歩きやすい🚶‍♀️

  • 洗い出し:骨材を露出させる自然な趣。骨材色でデザイン自由度が高い

  • スタンプ(型押し):石・木目風の表情。広い面積でも目地割れが目立ちにくい

  • リシン/吹付タイル(外壁):耐候と意匠のバランス良好。汚れは高圧洗浄でリフレッシュ

  • ジョリパット系(外壁):パターン豊富。汚れにくい保護材で長持ち


2|割れを抑える“設計ルール” 📏

  • スリット(伸縮目地):3〜4mピッチ、L字・T字の応力集中点に必ず挿入

  • 厚み:土間はt=100mm目安ワイヤーメッシュでひび割れ抑制

  • 下地転圧・路盤をしっかり。柔らかい地盤は砕石層で補強

  • 勾配:外部床は1/100〜1/50で排水確保。水たまりゼロ設計

ワンポイント💡:塀の小口・端部は面木を取り、クラックメッシュを併用すると長持ち。


3|季節別の施工管理 🌡️

  • 暑中(夏):乾き過ぎ→打継ぎ計画散水養生。直射日光は養生シートで遮る

  • 寒中(冬):凍害リスク→夜間保温・低温硬化型を選定。早朝打設は避ける

  • 梅雨時:雨当たり→仮屋根/ブルーシートで養生。仕上げは降雨が読める日


4|当日の段取り:美しい仕上がりの“型” ⏱️

  1. ルート養生(犬走り・玄関の通行計画)

  2. 下地清掃・吸水調整(ブリーディング抑制)

  3. 打設→金鏝/刷毛引き/スタンプタイミング命

  4. 目地カット→洗い出し→保護材(仕上げに応じて)

  5. 養生(立入制限・散水/保温)→引渡し前清掃


5|外壁左官の“長持ち”ポイント 🧱

  • クラック誘発目地メッシュ補強で広面を安定化

  • パラペット・笠木の雨仕舞(キャップ・シーリング)

  • 汚れ対策は撥水剤/クリヤーで表面保護→色褪せ・藻苔を抑制


6|見積りの見方:数字で比較する 🎯

  • ㎡単価の内訳(下地処理/補強/仕上げ/保護材/養生)

  • 厚み・配筋/メッシュの有無

  • 目地本数・骨材/色のグレード

  • 高圧洗浄・再洗い・保護材再塗メンテ費提案があるか


7|よくあるトラブルと予防策 ⚠️

  • ヘアクラック:乾燥急激→散水・保湿養生/配合と厚みの見直し

  • 白華(エフロ):雨水侵入→防水ディテール保護材で抑制/発生時は弱酸洗浄で除去

  • 滑り:金鏝フラット過ぎ→刷毛引き/防滑トップを選択


8|メンテナンス:年1回の簡単ケア 🧼

  • 外部床:**高圧洗浄(弱〜中圧)**で苔・黒ずみ除去

  • 外壁:やわらかブラシ+中性洗剤→水洗い。保護材は5〜7年で再塗推奨

  • ひび補修:微細=シーラー充填0.3mm超=Uカット+充填を検討


まとめ&お声がけ 📣

屋外左官は割れ対策×排水×養生が命。設計から施工・保護材選定・メンテ計画まで一気通貫でご提案します。サンプルパネルの無料作成も可能。まずは現地調査をご依頼ください。📞📨

 

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第11回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社ヤマダ、更新担当の中西です。

 

~“呼吸”させる左官~

塗って終わり——ではありません。左官は下地づくり→塗り重ね→仕上げの三拍子で、空気感・触感・耐久性を設計する技術です。本記事では、人気の漆喰・珪藻土・土壁・モルタルを比較しながら、失敗しない選び方と見積りチェックポイントを解説します。✨


1|まずは結論:用途別のおすすめ

  • リビング・寝室の快適さ重視漆喰/珪藻土(調湿・消臭◎)

  • 店舗の意匠・質感重視土壁/デザインモルタル(陰影・表情◎)

  • 水まわりの耐久・清掃性重視硬質漆喰/モルタル+保護材(汚れに強い)

  • 部分補修やアクセント漆喰の薄塗りリフレッシュ(既存の上からOKなケースあり)

迷ったら **“下地の状態”と“求める肌感”**で決めるのが正解。まずは現調が近道です。


2|仕上げの特徴をサクッと比較(要点だけ)

漆喰:石灰由来。明るい白、カビに強く、調湿消臭に寄与。コテ波の美しさが魅力。
珪藻土:多孔質で調湿に強い。骨材の粒感でマットな陰影
土壁:粘土+砂+藁スサ。温かみ経年の味。割れ管理は設計の腕の見せどころ。
モルタル:セメント系。シャープな意匠やコンクリ風の硬質感に最適。保護材で汚れに強く。


3|工程の基本:美しさは“下地”で8割決まる

  1. 下地確認:石膏ボード目地・ビス頭処理/モルタル下地の浮き・クラック

  2. 下塗り:シーラー・吸水調整→下塗り材で面を整える

  3. 中塗り:平滑化・厚み確保(割れにくい“体力”づくり)

  4. 上塗り:仕上げ材でコテ圧・コテ目をデザイン

  5. 養生:温湿度管理(乾き過ぎNG・結露NG)→性能を定着

TIP:角は角出し(コーナービード)で美しく耐衝撃化。開口周りはメッシュでクラック抑制。️


4|デザインの幅:“コテ”がつくる表情

  • フラット:上品で光が回る。ギャラリー・サロンに◎

  • ラフコテ/雲肌:陰影がリズミカル。カフェ・ブティックに人気

  • 磨き(ポリッシュ):艶と奥行き。アクセント壁に

  • 刷毛引き/砂目:落ち着いた表情。和モダンにぴったり


5|メンテナンス:長く美しく保つコツ

  • 日常:柔らかいハタキ・ドライモップで埃落とし

  • 汚れ:漆喰は消しゴムや固く絞った布で点処置。広範囲は薄塗り再生が早くて綺麗

  • 欠け:同材で部分充填→ならし。色合わせは試し塗りで確認


6|見積りの“ここ”だけはチェック

  • 層構成(下塗り/中塗り/上塗り)と塗り厚

  • 下地補修(目地・ビス・クラック・メッシュ)を含むか

  • 養生・乾燥管理(季節条件)

  • パターンサンプルの有無(当日変更は難しいことも)


7|よくある質問(FAQ)❓

Q. 壁紙の上から塗れますか?
A. 下地強度と密着の評価次第で可能な場合あり。試験パッチで事前確認します。
Q. 色は選べますか?
A. 顔料調合で淡彩〜濃色まで対応(材によって再現域は異なります)。


まとめ&お声がけ

左官は素材×下地×職人の手で“空気の質”まで変える仕事。サンプル作成から小面積の試し塗りまで対応します。まずは現地診断+素材提案をご依頼ください。‍

 

 

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